外付けSSDの製作

先日導入した Mac Studio は内臓ストレージがSSD1TBである。
デフォルトは512GB仕様で1TBにカスタマイズすると+28,000円、2TBでは+84,000円、4TBでは+168,000円、8TBでは+336,000円を追加しなければならない。
流石に512GB仕様ではまともに動作できそうにないので、1TBにカスタマイズした。
iMac27インチ以来、外部ストレージとしてHDDの6TBを4台、2TBを2台で合計28TB 繋いでいるが編集作業(特に4K動画)では遅くてストレスが溜まる。
そこで今回は外部接続のSSDを購入しようと考えた。
Amazonで探してみると、どれもこれも最大転送速度は500〜1,000MB/s で、1TBの容量で1万円〜1万5000円、2TBで2〜3万円ほどだ。
最大転送速度が2,000MB/sで容量が2TBのサンディスク製が良いなと思ったが4〜5万円の価格だ。
最近は何かガジェット類を探す際にはYouTubeで情報を発信されているチャンネルをチェックする。
そして見つけたのが、SSDアルミ製ケースに内蔵用SSD基板を装着して自作(こんなので自作というのも?だが)されている動画。
SSD基板もアルミケースもAmazonで全て揃う。しかしAmazonを見れば見るほどどれを購入して良いかわからなくなってしまう。
私はあまり欲張らずにそこそこの最大転送速度が出て安定性があり、コストパフォーマンスの高いものを選んだ。
SSDの記憶容量は2TBで良いと考えた。写真の現像や加工、4K動画の編集作業時に必要なファイルやカタログを格納するためで、作業終了後はHDDに移しておけば良いのである。
私は外部SSDは、書き込み速度より読み込み速度を重視する。Thunderbolt3/4ケーブルで接続が前提。

写真① 購入したパーツ
1.SSDケース
 SAN ZANG MASTER 40Gbps NVMe M.2 SSD 外付けケース
2.SSD
キオクシア KIOXIA 内蔵 SSD 2TB NVMe M.2 Type 2280 PCIe Gen 3.0×4 国産BiCS FLASH搭載 5年保証 EXCERIA G2 SSD-CK2.0N3G2/N
何より国産メーカーなので安心
3.ヒートシンク
100 x 25 x 10mm ヒートシンク アルミニウム 4個
 SSDは熱損失が高く、高熱で転送速度がダウンする。ヒートシンクをケースの上下に付けて放熱効果をさらに高める。
4.熱伝導テープ
 Tuloka 熱伝導テープ ヒートシンク LED基板ストリップ粘着用 熱拡散 20mm幅 25m
 SSDケース内部やヒートシンクとの接触面に、熱が伝わりやすくするために貼るテープ。

写真② SSDケース内部、ここに内臓SSDを取り付ける。
写真③ ケースに付属していた黒いアルミ材の板を内臓SSDに取り付ける。
写真④ 熱伝導テープを2枚重ねで貼り、アルミケースの蓋との密着性を高める。  

写真⑤ ヒートシンク4個に熱伝導テープを貼り付ける
写真⑥ SSDケースにヒートシンクを貼り付ける
写真⑦ アップル Magic Mouse と似たような大きさ Thunderbolt3/4ケーブルで接続
写真⑧ Mac Studio とスピーカー(SONY SRS-XE300B)との間に置いた
    写真左奥に少し見えているのがHDD群

完成したSSDをフォーマットしなければ使用できない。
MacOSのディスクユーティリティーでフォーマットする。APFS形式。

Blackmagic Disk Speed Test でスピードを計測
Mac Studio の内臓SSD 書き込み 5677.5MB/s 読み込み 5396.3MB/s
KIOXIA G2 外部SSD 2TB      書き込み 1723.3MB/s 読み込み 1935.2MB/s
WD 5400rpm 外部 HDD 6TB 書き込み 95.7MB/s 読み込み 108.4MB/s
Transcend 外部USBメモリ 64GB 書き込み 15.4MB/s 読み込み 118.0MB/s

今回のSSDはパソコン内蔵用のSSDをケースに入れて外付けSSDとして使用し、発熱を緩和するためにヒートシンクをさらに装着した。
Thunderbolt 3/4接続で理論上は40Gbpsの超高速転送が可能。
Mac Studio は残念ながら内蔵のSSDをユーザーが交換できない。取り付けはできるが認識されないようだ。
苦肉の策とも言える外部SSDではあるが、そこそこのスピードを叩き出した。
合計額36,177円で2TBの高性能外部SSDが手に入ったのも嬉しいが、自分で作り上げたオンリーワンが何よりも愛おしく感じられた。

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