日本の湧水を代表するなら富士山系の湧水群であろう。 柿田川、芝川が湧水量と水中の景観に優れる。 また、本栖湖や忍野八海も湧水で成り立っている。 こちらもご高覧ください→動画「湧水の旋律」
柿田川 「柿田川」は静岡県駿東郡清水町を流れる一級河川で国の天然記念物。長良川、四万十川とともに日本三大清流に数えられている。 富士山全体の地下水の量は、1日当たり約450万トンともいわれている。その約2割にも相当する1日約100万トン(およそ25mプール2000杯分)の水が湧き出しているのが柿田川。 中央の流れのきついところは水深2mを超え、透明度は50mを超える。
静岡県の天然記念物 三島梅花藻 ミシマバイカモは富士山系の湧水の冷たい清流の中に育つ、多年生の水生植物。
ミシマバイカモの群落の向こうに特定外来種・オオカワヂシャが繁茂している。 私が立ち入り水中撮影許可をいただいた 公益財団法人柿田川みどりのトラスト では定期的に外来種除去作業を行なっている。 柿田川は私有地でも有り、許可なく立ち入る事も水中撮影する事も禁止されているので厳重注意されたい。
湧玉池 富士山本宮浅間大社境内にあり、富士山系湧水からなる。ニジマスが群れている。
猪之頭湧水群(芝川水系) 静岡県富士宮市猪之頭周辺では富士山の湧水が突如湧き出ているところが多数存在する。
陣馬の滝
梅花藻の群落が水面に映り込む
ミズハコベの群落が涼しげな水中景観を演出していた。
白糸の滝 富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層である新富士火山層と下部の水を通さない地層である古富士火山層の境の絶壁から湧き出す。 高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちる。