BCL , SWL
中学生時代にはBCL(Broadcast Listening)を楽しんだ。
ワールドボーイGXO【1972年(昭和47年)にナショナル(現パナソニック)から発売されたFM/MW/SWの3バンドポータブルラジオ(BCLラジオ)】を買ってもらいに初めて秋葉原を訪れた。
中学1年生の私は日本最大の電気街の活気に圧倒された。値段交渉する親の姿も初めて目にし、一流メーカー製のラジオを手にした喜びとでドキドキしたものであった。
FMワイヤレスマイク機能も搭載されていて当時としては画期的なラジオでもあった。
先ずは国内中波放送地方局を中心に聴きまくった。中波放送は夜間になると北海道や大阪、九州のローカルラジオ局の電波が強く東京にも入って来た。
放送局に、受信した放送番組と受信時間、受信した周波数、受信状態評価(SINPOコード)、受信機、使用アンテナなどを報告すると、放送局がベリカード(受信確認証)を発行してくれた。
修学旅行の四国にもこのラジオを持って行って、バスの中で受信報告書を書き上げてベリカードを集めていた。
短波帯では外国の放送局が日本向けの日本語放送をしていて、夜な夜な放送開始時刻にダイヤルを合わせていた。中でもワライカワセミの鳴き声で始まるラジオ・オーストラリアは楽しみであった。

1975年にはSONYからICF-5900が発売された。私は高校1年生、それまでBCLは継続して沢山の国内外の放送局のベリカードを収集してきた。
スカイセンサー5900はオール・ギヤドライブ機構を搭載し短波帯の周波数を10kHz単位で直読可能、ダブルスーパーヘテロダイン回路で高感度でBFOが搭載されアマチュア無線のCWやSSBを受信できた。
SWL(Short Wave Listener/短波受信家)と言うジャンルに区分されるが、「たぬきワッチ」つまりはアマチュア無線局の通信を傍受することである。
高校2年生になってアマチュア無線の国家試験を受験した。「電話級アマチュア無線技士」の従事者免許である。現在の第四級アマチュア無線技士で当時の高周波電力は10Wまでであった。
従事者免許は取ったものの、高い無線機は買えずひたすら他局の無線通信を7,21MHz帯を中心にたぬきワッチしていた。
CQ誌(CQ ham radio)も毎月購読していた。秋葉原の無線機販売店も学校の帰りに何度も立ち寄った。(見学のみ)
当時の21MHz帯は都内に沢山の同年代の局がいて毎晩のようにローカルラグチューを楽しまれていた。一年も聴き続けるとコールサインと名前を何十局分も覚えてしまい、どこか連載ドラマを聞いているような感覚になってしまった。

