沖縄本島・野鳥と干潟撮影(5)シロチドリ・国頭村
「浜千鳥(ちじゅやー)」- 琉球民謡
”旅や浜宿り 草の葉の枕 寝ても忘らぬ 我親の御側 (千鳥や浜うてちゅいちゅいな)”
首里王府を追われ、具志川へと逃亡した士族の男性が、故郷をしのんで歌った。
歌名の浜千鳥という和名の野鳥は存在しない。歌詞(囃子)に出てくる千鳥はシロチドリのことである。
国頭村の某海岸でシロチドリの抱卵を見つけて撮影した。
この時に抱卵していたのは雌で、抱卵期間の1ヶ月弱の期間の前半〜後半や昼夜を雌雄で分担して抱卵するらしい。
時折り波打ち際に行きお腹を海水で濡らす
周囲を警戒しながら営巣地を目指す
雌の抱卵、親の体で日陰を作り海水で濡れたお腹で卵を冷やす。バックに青い海が写るようにカメラは地面スレスレにしてバリアングルモニターでフレーミング。
海水で濡れたお腹には砂粒が付着する
巣は砂が掘られていて卵が外敵から見えづらい。
シロチドリは沖縄県内で繁殖する唯一のチドリ類で、干潟などでも観察できる。
絵になる写真は珊瑚のかけらの真っ白なビーチがお勧め。