干潟から砂浜に棲息するカニ

ツノメガニ 甲幅約4cm
和名通り複眼の上に1本の突起があり、長いまつ毛が生えたように見える。


砂浜に棲息するカニ

ミナミスナガニ 甲幅約3cm
歩脚は長くしっかりしており、砂浜を素早く走ることができる。


砂浜から漁港、岩場にも棲息するカニ

ミナミイワガニ 甲幅約5cm
甲羅の六角形と縞模様、脚の斑模様が特徴。


カクレイワガニ(雌) 甲幅約5cm
夜行性で夏の大潮の晩に抱卵した雌が産卵しに海に降りてくる。


オカガニ(雌) 甲幅約8cm
甲羅には丸みがあり、分厚い体つきをしている。名の通り、水辺から離れた森林でも棲息する。
繁殖期になると雌は満月前後の夜、 満潮時刻に海岸で一斉に全身を激しく震わせて放卵する。


クロベンケイガニ 甲幅約4.5cm
関東地方のクロベンケイガニよりも少し大型。


ベンケイガニ 甲幅約4.5cm
関東地方のベンケイガニよりも少し大型。
色彩変異が多く、赤・黄・灰と様々で灰色は一瞬クロベンケイガニかと思ったが、甲羅外縁に切れ込みがあったので本種と同定した。



日本に生息するオカヤドカリ全7種が、国の天然記念物に指定されている。

ムラサキオカヤドカリ 体長約10cm
海岸や海の近くの森林に生息し、魚介類の肉や植物など何でも食べる。5月から8月ごろに繁殖期をむかえ、波打ち際で産卵する。
小型のものは赤や白や明褐色など色彩変化に富むが、大型の個体はその名の通り鮮やかな紫色。目は白い眼柄と黒い角膜で構成されていて眼柄と角膜の境界が明瞭。


オカヤドカリ 体長約7cm
体が全体的に褐色から暗褐色で、目も眼柄と角膜ともに暗褐色で隔たりが無い。
夏の大潮の晩にマングローブ林から海岸に降りて産卵していた個体。


ナキオカヤドカリ 体長約5cm
黒い角膜、白や褐色の眼柄を持ち、眼柄の下側面に黒色斑を持つ。

ナキオカヤドカリ 体長約5cm
黒い角膜と眼柄、黒色斑の不明瞭な個体。
海岸付近に棲息するとされているが、山林付近でも遭遇する。本当に海岸まで降りて産卵するのかは謎の個体群も存在する。