紀伊半島清流の水中撮影・滝の拝(2)
滝壺の上流側でも水中撮影した。水深は極めて浅いエリアなのでタンクは背負っておらずシュノーケルのみ。
といっても5mmワンピースのスキンスーツの浮力は無視できないのでウエイトは5kg腰に巻く。
モクズガニ
甲幅5cmの立派な個体。
カワムツB型 (雄)
ルリヨシノボリ (雄、婚姻色)
頬と体側に美しい瑠璃色の斑点があり胸鰭の根元に1本の赤色条で縁取られた淡色部がある。
繁殖期の雄は頬の瑠璃色斑と垂直鰭の淡色部以外が全体的に黒っぽくなる。
ルリヨシノボリ (雌)
頬の瑠璃色斑は雄に比べて目立たない。尾鰭付け根の黒いハの字型の斑点は雄に比べて目立つ。
ルリヨシノボリ (若魚)
若い個体は胸びれの付け根上部に青色斑をもつことが多い。
ウグイ
地方名は、多くの地方でオイカワやカワムツなどと一括りに「ハヤ」と呼ばれる。
淡水で一生を終える淡水型と河川で産まれて後に海に降る降海型が存在する。
アユ(上)とウグイ(下)
一見すると似ているが、アユは大きな唇と鰓蓋後方に黄色斑がある。ウグイの方が目が大きい。
滝の落ち始め5m上流の流れの強いところには25cmはあろうかと思われるアユの大型個体群。滝壺の下流域より5cmは大きい。
時おり岩についた苔類を食んでいた。
アユと清流の自然な煌めきを表現するため、ストロボは使用せず自然光のみで高速シャッター撮影。
光の波紋が美しい。
ここにいたアユはどれも体長20〜25cm、体高があり見惚れてしまった。
付着藻類を食むときに下唇がめくれる。
撮影を終えて川から上がる際に滑って左脇を強打してしまった。
次の日の銚子川での潜水撮影は残念ながら中止せざるを得なかった。
翌朝には帰宅し、整形外科を受診。レントゲン結果ははっきりとした骨折は確認されなかったが痛みは強く暫くはフィールドでの撮影は控える事にした。