モービル運用の電源切り替えシステム

 現在はバッ直した電源を配電盤を通しIC-7100Mに供給している。また、前段にリレーを設けエンジン停止状態では配電盤に通電しないようにしている。
つまりエンジンがかかった状態でないと無線機に通電しない回路になっている。リレーのトリガーはイグニッションから引いている。最近の車はACCはエンジン停止後数分間通電しているのが普通である。
バッテリー上がり防止策としては良いのだが、例えば車両を駐車して運用する場合には常にエンジンをアイドリングさせていなければならない。
長時間の運用では燃料をかなり消費してしまう。


 後部座席下に設置してあるポータブルバッテリー MaxPowerポータブル電源 MP700J は配電盤から走行充電させている。勿論、エンジンがかかっている時だけ。
これに JESVERTY SPS-1330 30A(MAX) をつなぎAC100VからDC13.8Vの出力を取り出す。

IC-7100Mの出力50W時なら、

  1. 無線機入力:約13.8V × 12A ≒ 166W
  2. SPS-1330の変換損失込み:約180~200W

MP700JのAC出力(連続500W程度)に対しては十分余裕がある。

運用時間の目安

MP700Jの容量が約700Whとすると、
受信のみ
 約15~25W消費   20~40時間程度
SSB中心(送信率20%程度)
平均40~60W程度  10~15時間程度
FMで50W送信が多い運用
5~8時間程度   平均80~120W程度

100W出力でも余裕がある。

電源の切替スイッチ

Heschen SZW26-25/D202.2(ON-OFF-ON、3ポジション、2フェーズ、8端子)
DC動作電圧:最大240V、電流最大25A、2極双投(DPDT相当)つまり、プラス線とマイナス線の両方を同時に切り替え可能。
中央OFFを経由するので安全性も高い。

走行時の運用はバッ直電源、駐車時はエンジンを切ってAC-DC電源からとロータリースイッチで切り替える。
運用が終わって走り出すと、ポータブル電源は走行充電が始まる。(電源切替スイッチに関係なくエンジンスタートで走行充電開始)

接続の図は以下の通り。

追記:2026年9月23日

ポータブル電源MP700JのDCをAC100Vに変換するインバーターノイズの影響が出ていたのを確認。
7MHzと21MHz帯で酷く、特に7MHz帯ではSメーターが9+20dBも振れていた。尚、50MHz〜430MHz帯ではインバーターノイズによる影響は確認できなかった。
ポータブル電源を他のものに換えてみるとノイズは少し軽減されたが実用上問題有りのレベル、要対策案件レベルである。
SWRメーター指示に回り込みも出ている。コントローラーケーブルに付属のフェライトコアをリグ側に施してみたが改善されない。
コモンモードノイズは電源周りよりも、インバーター本体から漏洩したノイズをアンテナが拾っている可能性が高い。これは対策に相当な時間と費用がかかる可能性が高いと判断、DC電源元の構成を再検討することにした。
DC-ACインバーターを経由しない方法が望ましい。AC-DC電源JESVERTY SPS-1330 30A(MAX) を外し、同じ場所に小型ポータブル電源を配置した。
IWASHN GP50 ポータブル電源 307Wh リン酸鉄リチウムイオンバッテリー シガーソケット出力12V/15A


12V15Aが出力できるポータブル電源、しかも小型なものは他に無い。ほとんどが10Aまでで、50W機を動かせない。
IWASHN GP50 ポータブル電源に切り替えて、IC-7100Mをフルパワー50Wで送信可能、ノイズはバッ直電源(エンジンON)に比べて少ない。
充電はUSB-C PD65Wで、これはポータブル電源MP-700Jから出力できる。
実際の運用時間は後日にデータを取る予定ではあるが、1日に数時間を朝晩に2回程度なら十分対応可能と予想できる。

元々ポータブル電源M P-700Jは、車中泊で電気毛布・ミラーレスカメラのバッテリー充電等で使用しているもの。
アマチュア無線機でDC-ACインバーターとAC-DCコンバーターと2重の効率ロスもどうかと思っていたところ。(12V10Aまでのポータブル電源しか無かった)
他の選択肢は、本格的に大容量リン酸鉄バッテリー(薄型12V100A)と走行充電システム・太陽光パネル一式を搭載する。幸いNT32エクストレイルの床下収納スペースは可能ではあるが、SUVの室内スペースでは無線機を何台も常設出来ないので、電源だけ贅沢仕様にする必要性を感じなかった。

この機会に、電源周りのコネクターをアンダーソン(ジェネリック)で統一する事にした。
DC配線は12AWG(3.5sq)で統一しているのでしっかりした接続が必要。50W機は10W機クラスの適当な電源と配線では危険が伴う。

専用工具を使用しないと確実にかしめる事ができない。

追記:9月30日
ポータブル電源MP700JがDC充電入力端子から「バッチン」と異音がして壊れてしまった。
DC12VからもACアダプターからも充電不能に。
急遽代替電源を用意することに。同程度の大きさ・容量のリン酸鉄リチウムイオン電池仕様を探した。
Jackery ポータブル電源 600 Plus
容量632Wh・定格出力800W(瞬間最大1,600W)
走行充電は90〜100W超え、USB-C PD出力は100W 以前より1ランク上の容量
AC100V出力のインバーターノイズは殆ど無いが、走行充電時に盛大にノイズが発生する。いやはや電源にはノイズはつきものか?!
無線運用は車を安全な場所に停車してエンジンを切ってからの運用が殆どなので問題は無いが、やれやれやっとシステムが完成した。

スマホのアプリで連携できるのも特徴だ。Bluetoothで車内の見えないところから、つまりは後部座席下に置いた電源を運転席から操作できる。
Wi-Fiと繋げれば駐車場の車内の電源を遠く離れた場所からも管理できる。

Screenshot

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA