北東北撮影行 〜 グダリ沼

青森県田代平高原の標高約590mにある清流・グダリ沼は、北八甲田連峰の伏流水がこんこんと湧き続ける湧水地。
何年も前からここへ行く計画を立てていたのだがことごとく中止となり、今回やっと実現した。
この北東北撮影行の最大の目的地でもある。


沼と言うよりは川だ。深そうなところは無い。


水温は約7℃と低く朝もやがかかっている。湧水地を様々な地方で水中撮影してきたがほとんどが水温10〜15℃で、グダリ沼に入水した時に余りにも冷たいのでビックリした。
5mm厚の表スキンワンピースに5mm厚ネオプレーンのブーツ、2mm厚裏スキンのフード。
水深が膝下程度なのであるが腹這いの姿勢で長時間浸かっていると身体はかなり冷える。
この冷たい水温のおかげでドームポートは一瞬で結露してしまい、結露が取れるのに小一時間ほどかかった。


青森県レッドデータで絶滅危惧ⅠA類のスギナモが群生し川面を緑に染める。スギナモは寒冷地にのみ生育する水生植物で日本では他に須坂・尾瀬・八幡平・北海道に分布する。


ハイコヌカグサが流水中に繁茂し、茎葉をたなびかせている。


湧水量の減少で勢力は弱いがバイカモも自生していて鮮やかな緑を主張している。


バイカモは蕾が少々確認できたが開花は数える程しか無かった。
先端が刈り取られた様に見える群落が何ヶ所もあったのも気になる。


雛岳(標高1240m)を水中から臨む。水面下にはハイコヌカグサの群生。


緑や褐色のアオミドロ類も撮り方次第でこうなる。

約3時間を水中で撮影したが魚類は確認できなかった。
水深がもっとあるとテイストの違う写真も撮れた筈だ。次回は水量が多い事を願うばかりだ。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA