野鳥撮影遠征〜ツル観察センター(鹿児島県出水市)(6)
【 ソデグロヅル 】袖黒鶴
全長135cmと大型で全世界で約4000羽と希少種。
日本には迷った個体がごく稀に冬に渡来する。
撮影日期間中は1羽との情報であった。1万羽超えの1羽なので当初からよほど運が良いか奇跡でない限り見ることは叶えないのではと思っていた。
撮影に来ているカメラマンはおそらく皆ソデグロヅルを狙っていると思う。
鹿児島県のツルおよびその渡来地は特別天然記念物に指定されている。この3日間でナベヅル・マナヅル・カナダヅル・クロヅルと4種も撮影できたのでそれだけでも良しとしていた。
ツル観察センターを出て次の目的地へ向かおうと駐車場を歩いていると、突然ある方に声を掛けられた。
ソデグロヅルの情報を教えて頂いた。それもごく最近のもので、滅多には教えていないとの事だ。
何故に私が教えて頂けたのかは分からないが、最後の期待に胸を膨らませてそのエリアへ車を走らせた。
少数のマナヅルやナベヅルと共にソデグロヅルは羽繕いをしていた。
地元ナンバーの車が数台、皆車内から静かにレンズを向けていた。
私も静かにその後方に車を停めてエンジンを切る。相方は助手席に座ったまま撮影を始めた。
私は運転席から車内を歩きサイドウインドーの小窓からレンズを向け連写を始めた。
NV200バネットバンのサイドウインドーの小窓はスライド式のぞき穴の様で、ここから野鳥観察小屋の如く望遠レンズで撮影できる。
写真は他所でのカットに加工した車内撮影イメージだが、狙撃犯の如く狙い撃ちができる。
和名ソデグロヅルの由来は初列雨覆や初列風切が黒色による。
最後にソデグロヅルを撮影できて、ツル5種類を堪能できた。情報に感謝である。
続く