初夏の九州撮影行(5)「ムツゴロウの求愛ジャンプ」

ムツゴロウ撮影は7日間、写真と動画を精力的に撮影した。
先ずは「ムツゴロウ雄の求愛ジャンプ」を見て頂きたい。

ムツゴロウの繁殖期は5月中旬〜7月、雄は雌の気を引くためにジャンプを繰り返す。
尾鰭を折り曲げてバネにして垂直に飛ぶ。ここがトビハゼとは少し違う。トビハゼの求愛ジャンプは胸鰭を立てて尾鰭のバネで斜め上に飛び飛距離を稼ぐ。
薄いピンクの婚姻色に染まったトビハゼの雄も求愛ジャンプを繰り返していた。(昨年全うしたトビハゼの撮影は今回はしなかった)
ムツゴロウの場合は体重に対する筋力がトビハゼほどでは無いのだろう、ジャンプしても尾鰭の先端が地面に残ることも多かった。
当然ながらジャンプする際のスピードもトビハゼほど速くないので尾鰭が曲がる瞬間も、RAWバースト(プリ撮影)機能を使用せずに撮影できた。
撮影日は概ね晴天で、ムツゴロウの鰭の青い斑点模様が発色し易いように太陽の向きに注意して撮影した。
湿潤な泥地に(水際寄りに)いるムツゴロウを選んで、泥のスプラッシュが写り込むようにした。
より低いアングルで撮影できるポイントを探し、超望遠レンズ(フルサイズ換算1280mm)、ビデオ雲台をセットした堅牢な三脚と長時間座っていられる自作の干潟用椅子を使用した。

次回は、ムツゴロウの雄の喧嘩を見て頂きたい。

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