トビハゼのジャンプ

トビハゼ(跳鯊)の和名の由来は、潮が満ちて逃げ場が無くなると水切りのようにピョンピョン連続ジャンプして跳ねて陸に上がるからとされている。
確かにその光景は観察できる。しかし素早くてとても超望遠レンズでのアップでは追い切れない。これは今後の課題。
もう一つのジャンプはトビハゼの繁殖期に観察できる。これは雄が雌に存在をアピールする手法で、遠くにいる雌からも良く目立つ様に垂直に近い方向に高くジャンプを繰り返す。
水切りはより早く陸地に上陸するために低く長く跳ぶのに対して、目的が全く異なる移動距離の短いジャンプである。


ジャンプの様子が分かるように7カットを合成した。
人間のシャッターを切る反応時間では頑張ってもジャンプ後半の部分、若しくは着地点しか撮影できない。
この為にプリ撮影(0.5秒遡ってバッファーに記録)可能なCANON R7を購入してRAWバースト連写機能(1秒間30コマ)を併用した。
実際にはもう1カット手前も撮影できているが、飛翔前の尾鰭を曲げるカットに体が重なってしまうので省略している。
ジャンプ開始から終了までは1秒足らずであるが、今のミラーレスカメラの恩恵で胸鰭と腹鰭を立てて上を向き尾鰭を曲げてバネにして跳ぶことが理解できた。
尚、外敵から逃げる時は高くは飛ばずに低く跳び、1跳びの距離を稼いで速く移動する水切りに近い行動だ。


ジャンプする際に力んで眼を閉じる雄。全身全霊を注ぎ繁殖行動をする姿にシャッターを押す指に力も入る。


こちらは雌のジャンプ。繁殖期でお腹が大きく重たい為か雄に比べて高く跳べない。
普段は胸鰭を使っての移動だが、繁殖期にはお腹が大きくて移動しづらく積極的にジャンプする。
雄へのアピール面でも効果がある。

CANON EOS R7 , TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 , TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD


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